リノベーションにはいくら必要?工事ごとの費用相場をまとめて解説

リノベーションを計画するにあたって、まず気になるのが費用のことですよね。
リノベーションは大掛かりな工事なので、大きな費用が必要になります。
できることなら相場を把握しておいて、値段交渉などを進めるとスムーズです。

そこで今回は、リノベーションにかかる費用の相場を詳しく紹介していきます。
相場を知っておくことで、悪徳な業者に騙される危険を減らすことにも繋がりますので、ぜひ参考にしてください。

・リノベーション工事ごとの費用相場

リノベーションにかかる費用はケースバイケースなので、いくらが相場というのは、なかなか難しい面があります。
そこで、リノベーションに関わる工事ごとの費用相場をここでは紹介していきます。
あなたが希望しているリノベーションに当てはまる工事の相場を足し合わせれば、工事全体の費用感も把握できると思います。

・水回り設備の交換にかかる費用

水回りの設備には、キッチン、お風呂、トイレ、洗面台の4カ所が該当します。
これらの設備は20年程度が寿命なので、その前にリノベーションの準備をすることが大切です。

水回り設備のリノベーションにかかる費用は、交換する設備によって異なります。
設備には、メーカーのオプションやグレードもあり、金額に大きな差が出てきます。
キッチンなら50万円〜200万円、お風呂なら50万円〜150万円、トイレなら15万円〜50万円、洗面台なら10万円〜50万円程度が相場です。

水回りの交換の場合、3点セットや4点セットのプランが準備されていることも多いです。
セットプランの場合、多くの業者が、別々でリノベーションするよりもお得に設定されています。
複数箇所のリノベーションをする予定なら、セットプランを活用して費用を節約しましょう。

・解体工事にかかる費用

リノベーションで間取りの変更を実施する場合、現在の壁や床を取り壊す必要があります。
このような解体工事にも費用が必要です。

解体工事は坪単価で計算され、1坪あたり3万円〜5万円程度が相場となります。
たとえば、50坪の物件を1坪3万円で解体してもらう場合、150万円の費用がかかるということです。

リノベーションを前提とした解体の場合、相場以上に費用がかかるケースもあります。
たとえば、撤去する部分と残すものが混在している場合、残すものを傷つけてはいけないので、慎重な作業が要求されます。
その分、時間や人手も必要となるため、相場よりも費用が高くなることもあります。

既に、内装が解体されている「スケルトン」と呼ばれる状態の物件の場合は、解体工事は必要ありません。
中古物件のリノベーションを考えているのなら、スケルトン物件も視野に入れて物件を探すことをオススメします。

・壁紙、フローリングの張り替えにかかる費用

壁紙やフローリングは、年月の経過とともに劣化するので、リノベーションの際に一新したい部分です。
汚れや黄ばみが目立ってしまうと、設備が新しくても全体の印象は古ぼけてしまいます。
一方、壁紙やフローリングを新しくするだけでも、新築に近い雰囲気を楽しむことができます。

壁紙の張り替えにかかる費用は、部屋の広さごとに価格が設定されています。
4帖半なら2万円〜4万円、6帖なら3万円〜5万円、10帖なら4万円〜7万円程度が相場です。
他に、キッチンなら4万円〜7万円、トイレなら3万円〜6万円と、場所に応じて細かく費用が設定されています。

フローリングの張り替えにかかる費用も、部屋の広さに応じた価格が設定されています。
4帖半なら7万円〜14万円、6帖なら9万円〜18万円、10帖なら12万円〜25万円程度が相場です。

フローリングの場合、フローリング材の違いによっても相場に差が生じます。
通常のフローリングよりも、クッションフロアやフロアタイルを選択すれば、費用を抑えることができます。

・間取りの変更にかかる費用

リノベーションの醍醐味は、間取りから自由に、物件をデザインできる点にあります。
動線などまで考えた快適な生活を送るためには、間取りの変更も必要になってくるでしょう。

リノベーションで間取りの変更をする場合、費用相場は100万円~200万円程度です。
ただし、間取りの変更にかかる費用は規模によりかなりのばらつきがあるため、注意が必要です。

また、水回りの場所を変更する場合は、配管工事が必要になります。
配管には給水管と排水管の2種類があり、交換にかかる費用が少し異なります。
床が解体されている状態を前提として、給水管をすべて交換する場合、10万円〜20万円程度、排水管をすべて交換する場合、20万円〜30万円程度が相場です。
配管の一部のみ交換する場合は、交換する長さによって費用が変わります。

・建具の交換にかかる費用

建具とは、玄関や部屋のドア、窓とその枠のことです。
リノベーションで建具を交換することで、見た目の印象を一新することができます。

物件全体の建具をリノベーションする場合、100万円〜150万程度が費用相場です。
内訳は、玄関ドアが5万円〜20万円、部屋のドアが2万円〜10万円、窓が4万円〜10万円程度です。既製品を選ぶか、特注品を選ぶかでも金額が大きく変わります。
また、建具の交換にかかる費用は、ドアや窓の数によっても費用が大きく左右されます。

・リノベーション工事以外の部分でかかる費用

リノベーションを実施する際、工事以外の部分でも必要になる費用があります。
中にはリノベーションの見積もり以外で必要なものもあるので、忘れないように準備しておくことが肝心です。

・中古物件の取得にかかる費用

近年、新築の物件を購入するのではなく、中古物件を購入してリノベーションするスタイルが増えています。
中古物件をフルリノベーションすると、新築と同様の内装で住み始めることができます。
そのうえ、中古物件のリノベーションの方が、新築を購入するよりも割安です。

中古物件を購入する場合、その費用はリノベーションの見積もりには含まれません。
中古物件の購入の予算とリノベーションの予算を考えて、全体の費用をコントロールしなければなりません。
中古物件の購入で予算をオーバーしてしまうと、リノベーションの質を落とさなければならないケースも考えられます。

ワンストップ型のリノベーション会社なら、中古物件を探すところからリノベーションの完了まで一貫してサポートしてくれます。
また、全体の予算を伝えておけば、予算に合ったプランを考えて、バランスの良いお金のかけ方も考えてくれます。
もし、中古物件の購入からリノベーションをお考えなら、ワンストップ型の業者も検討した方が良いでしょう。

・工事期間中に住む物件の家賃

現在お住まいの物件をリノベーションする場合、完成まで2カ月〜半年程度の期間がかかるため、工事期間中の仮住まいを確保しなければなりません。
また、短期間の工事であっても、数日ホテルなどに泊まる必要もあるでしょう。

工事が長期間にわたる場合、ウィークリーマンションやマンスリーマンションと契約するのが一般的です。
立地にもよりますが、福岡のウィークリーマンションは2万円〜4万円程度、マンスリーマンションは7万円〜13万円程度が相場です。
この費用が、工事期間中はずっと必要になるので、リノベーション前に準備してください。

また、仮住まいの間は家財道具を移さなくてはならないので、引っ越し費用も必要になります。
さらにリノベーションの完了後は、完成した住宅に家財道具を移すので、2度の引っ越し費用が必要となります。
ちなみに、ナカケンでは長期滞在可能なホテルもご紹介可能ですので、遠慮なくご相談ください。

・リノベーションの費用に影響するポイント

リノベーションにかかる費用は、プランによって千差万別です。
同じような物件をリノベーションしても、費用が全く異なることは珍しくありません。
そこでここからは、リノベーションの費用に大きな影響を与えるポイントをいくつか紹介していきます。

・設備や内装材の品質

リノベーションに使用する建材や設備には、非常に多くの種類があります。
当然ながら、それらの建材はグレードに応じて、値段が大幅に変わります。
ハイグレードの設備や建材ばかり選んでしまっては、相場よりも大幅に高くなることは明らかです。
デザインや質感は、こだわればこだわるほどお金がかかると考えてください。

リノベーションを予算内に収めるコツは、本当にこだわりたい部分を明確にしておくことです。
完成後の生活も考えると、一番大切な部分以外は、ある程度妥協して予算を守ることが重要です。

キッチンやトイレなどの設備は、値段によって機能性も変わってくるため、中級グレード相当のものは想定しておいた方が良いかもしれません。
あまりに使い勝手が悪いと、完成後の生活で不便を感じる可能性もあります。

・物件の劣化具合

大がかりなリノベーションは、物件を良好な状態に戻すチャンスでもあります。
柱などの劣化を放置したまま表面の内装だけ綺麗にしても、その後安心して住み続けることは難しいでしょう。

ただし、劣化部分の補修にも費用は必要です。
定期的なメンテナンスがされてなく劣化がひどいようなら、それだけ補修にも費用がかかってしまいます。
リノベーションプランに建物の劣化が想定されていない場合もあるので、追加で費用が必要になるケースもあります。

想定外の出費を防ぐためには、物件の劣化状況を事前にきちんと診断してもらう事が大切です。
打ち合わせの段階でプロの目で見てもらい、必要な補修は事前に把握するようにしてください。

・物件の立地

物件の立地によっても、リノベーションの費用は変動します。
理由は、十分な作業スペースが確保できない場合、作業効率が悪く工事が長期間にわたってしまうからです。

また、繁華街に近い場合などは、資材を運ぶ運搬車を停めるのも大変です。
場合によっては建物の近くに停車できないため、遠くから資材を運び込む必要があるかもしれません。
これらの理由により、住宅密集地や繁華街にある物件の場合、費用が高くなる傾向があることを覚えておいて下さい。

・リノベーションに関するご相談はナカケンまで

リノベーションにかかる費用には様々なものがあるため、一概に相場と比較するのは難しいかもしれません。
そこで工事ごとの費用感を知っておくと、見積もりを見る際に少しは分かりやすくなります。
見せかけだけの大幅値引きなどを行う悪徳業者に騙されないためにも、今回の記事をお役立ていただければと思います。

もし、リノベーションの事でお悩みなら、私達ナカケンまでご相談ください。
ナカケンは、組織力を生かしたトータルサポートが自慢の建築会社です。
豊富な経験による対応力の広さを活かして、30年以上にわたり多数のリノベーションを手掛けてきました。
リノベーションに関することなら何でも相談に乗りますので、まずはお気軽にお問い合わせください。