気密性重視の断熱リノベーション!気になる費用と補助金活用方法

最近メディアやCMなどでも、よく取り上げられる「機密性の高い高断熱住宅」。
高断熱住宅は、快適な住環境づくりと省エネルギーを同時に実現できる効果的な住宅です。
特に、気密性を重視した断熱住宅は、一年中快適な室温を保ちながら、光熱費の大幅な削減を実現できます。

「リノベーションによって、断熱住宅にできるの?」
「断熱リノベーションってどのようなものなの?」
このように、興味を持っている方も多いので、今回は「機密性の高い断熱リノベーション」について解説していきます。
ぜひ参考にして、断熱リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか?

断熱リノベーションのメリット

断熱リノベーションは、単に家を温かく保つだけではなく、光熱費の削減や健康にもメリットがあります。

気密性と断熱性をアップして、夏は涼しく、冬は暖かい家に

断熱リノベーションの最大のメリットは、年間を通じて快適な室温を維持できることです。
高性能な断熱材と気密工事により、外気の影響を最小限に抑え、室内の温度を安定させます。

夏場は外からの熱を遮断し、冬場は暖かい空気を逃がしません。
特に、床下からの冷気や天井からの熱気を効果的にブロックすることで、家全体の温度ムラを解消し、各部屋で均一な快適さを実現します。
また、結露の発生も抑えられるため、カビの心配も軽減でき、一年中快適で健康的な住環境を作り出すことができます。

エアコンの効率が良くなり、光熱費の節約にも!

断熱性能が向上すると、冷暖房の効率が大幅に改善され、月々の電気代を20-30%程度削減できると言われています。
特に冬場の暖房費は、断熱リノベーション前と比べて最大40%の削減効果が期待できるケースも。

また、エアコンの設定温度を控えめにしても十分な効果が得られるため、電力消費を抑えながら快適に過ごせます。
室内の温度が安定することで、頻繁なオン・オフの繰り返しが減り、エアコン自体の寿命も延びるため、長期的な家計の節約にもつながります。

健康にも良い影響があり、特に子どもや高齢者にも優しい住まいに

断熱・気密性の向上は、家族の健康維持にも大きく貢献します。
部屋間の寒暖差が少なくなることで、風邪や体調不良のリスクが減り、特に寒さや暑さに敏感な子どもや高齢者にとって快適で安全な環境を提供します。
中でも、高齢者に深刻な「ヒートショック」のリスクの予防にも繋がります。

また、結露が減ることでカビやダニの発生が抑えられ、子どものアレルギー症状の緩和にも効果的です。
寒暖差による体調不良も防げるため、風邪をひきにくい環境を作れます。さらに、気密性が高まることで外部からの粉塵や花粉の侵入も減少し、より清潔な室内環境を保てます。

断熱リノベーションの施工方法は?

リノベーションで家全体の断熱を向上させるために、いくつかポイントを押さえておきましょう。

壁、床、天井、窓の断熱方法

断熱リノベーションでは、家全体をバランスよく施工することが重要です。
まず、壁には断熱材をしっかりと詰め込み、外気が入り込まないようにします。
壁断熱には、グラスウールや高性能ウレタンなどが一般的に使用されており、それぞれの家の構造に合わせて選択されます。
床には断熱シートを敷き詰め、冷えが足元から上がらないようにします。
天井も同様に、断熱材をしっかりと施工することで、夏の熱気や冬の冷気を遮断できます。
窓は、断熱の弱点となりやすいため、ペアガラスや内窓を活用して気密性を高めます。

窓を二重にする「内窓の設置」や、効果的な断熱材の選び方

窓からの熱の出入りは、家全体の約40%を占めるとも言われています。
そのため、内窓を設置して二重窓にすることで、窓からの冷気や熱気を大幅にカットできます。
内窓とは、既存の窓の内側に新しい窓を設置する方法で、規約や規制の多いマンションなどでも比較的許可が降りやすく、施工しやすい手法です。
アルミ樹脂複合フレームやLow-Eガラスを使用することで、さらに高い断熱効果が期待できます。

断熱材は、グラスウールは費用対効果が高く、ウレタンフォームは気密性に優れています。
新しい素材である真空断熱材は、薄さと高い断熱性能が特徴です。
それぞれ、高い断熱効果が得られ、光熱費の節約にもつながるため、最適な材料を選択することが重要です。

気密性を高めるために重要な「換気システム」も忘れずに!

気密性を高めるリノベーションでは、外からの空気の出入りが少なくなります。
そのため、室内の空気がこもりがちになり、換気不足が問題となることがあります。

換気不足を防ぐために、断熱リノベーションでは、24時間換気システムを導入することが推奨されています。
このシステムは、室内の汚れた空気を効率的に排出しながら、外の新鮮な空気を取り入れるため、常にクリーンで快適な空気環境を保てます。

また、24時間換気システムの導入により、結露やカビの発生を防ぎ、室内の空気質を保つことが可能です。
特に第一種換気(給気・排気ともに機械制御)は、熱交換機能付きのものを選ぶことで、暖かい空気を逃がさず、効率的に換気することができます。

設置する際は、メンテナンス性も考慮し、フィルター交換のしやすい機種を選びましょう。
リビングや寝室など主要な居住空間を中心に計画し、各部屋に給気口と排気口をバランスよく配置するとよいでしょう。

断熱リノベーションの費用について

断熱リノベーションのコストは、施工する部位や家全体のリノベーション範囲によって大きく異なります。

部位ごとの費用や、家全体を断熱リノベーションするコストの目安

「どこまでやるか」「どのような建材を使用するか」で費用は大きく変わってきます。
まずは家の中で一番寒い・暑いと感じる場所から始めるのがおすすめです。
例えば、リビングの窓を断熱改修する場合、内窓の設置で1窓あたり8〜15万円程度と言われています。
よく使う部屋だけ工事すれば、50万円前後で収めることもできるというわけです。

壁の断熱は1部屋20〜40万円、床なら1部屋15〜30万円が目安です。
家全体となると、戸建ての場合で100〜300万円ほど。
資材にも様々な種類やランクがあり、ご自身の予算を見ながら無理なく選ぶことが大切です。
一度にすべてを行うと大きな金額になりますが、補助金を使ったり、部屋ごとに分けて工事したりすることで、予算に合わせて進めることが可能です。

長期的に見た光熱費の節約効果と、コストのバランスを考えよう

「高額なリノベーションの工事費用、本当に元は取れるの?」という心配はよくわかります。
しかしながら、実は断熱リノベーションは10年単位で考えると、工事費用は光熱費の節約分で十分に回収できる計算になり、かなりお得と言えます。

例えば、毎月の光熱費が平均3万円のご家庭で、断熱リノベーションを行うと、冷暖房費が20〜30%下がると考えた場合、年間で7〜10万円の節約に。
さらに、夏場の「2階が暑すぎて寝られない」「子どもの部屋にエアコンを置かざるを得ない」といった悩みも解消できます。

また、断熱リノベーションによって室内環境が快適になり、健康への影響も期待できるため、家族全員の生活の質の向上にも繋がります。
当然ながら初期投資は必要ですが、長期的に見れば、家計にも地球環境にも優しい選択と言えます。

補助金をうまく使って、お得にリノベーションしよう!

補助金を活用することで、断熱リノベーションのコストを大幅に削減できます。

2024年度の利用できる補助金をチェック!

「補助金」って難しそうに聞こえますが、上手に活用すれば工事費用を大きく抑えられます。
特に2024年度は、断熱リフォームへの補助金が充実しています。

例えば「断熱リフォーム支援事業」では、工事費用の3分の1(戸建て上限120万円/集合住宅上限15万)が補助されます。
窓の断熱改修なら「先進的窓リノベ事業」で、1戸あたり最大200万円の補助金が。
さらに、自治体独自の上乗せ補助金もあるので、工事費用を半分以下に抑えられることも。

補助金は、国だけでなく県や市などの各自治体でも行なっています。
基本、同一の補助対象となるリフォーム工事に対して、重複して国の他の補助制度から補助を受けることはできませんが、地方自治体の補助制度については、国費が充当されているものを除き、併用可能なのです。
これらの補助金をフル活用することで、リノベーション費用の負担を大幅に減らせるチャンスがあります。
これだけお得な補助金制度は、せっかくなら活用しない手はありませんよね。
住宅リフォームの支援制度

申請の手順や、失敗しないための注意点

補助金の申請は、実は工事の前に行う必要があります。
「工事が終わってから申請しよう」と思っていると、せっかくの補助金がもらえなくなってしまうので要注意です!
まずは、工事予定の2〜3ヶ月前には、利用したい補助金の募集時期や予算枠を確認しましょう。申請には様々な手続きや書類の作成・提出が必要ですので、早めに準備が必要です。
また、利用したい補助金制度がいくつかある場合は、併用可能かどうかも事前にしっかりと確認を。

申請に必要な書類は、施工業者さんと相談しながら準備して、申請手続きを済ませておきましょう。
申請書類の不備や提出期限の遅れがあると、補助金が受け取れなくなるリスクがあるため、工事内容や補助金申請のサポートを丁寧にしてくれる業者さんを選ぶようにしてください。

忘れてはいけないのは、予算枠には限りがあるという点です。申請枠が早期に埋まってしまうこともあるため、早めに申請を進めるのがポイントです。

断熱リノベーションで気をつけること

「工事中の生活は大丈夫?」「本当に暖かくなるの?」など、不安な点はたくさんありますよね。
しかしながら、事前の準備と対策で、安心して工事を進めることができます。

工事期間は場所や施工範囲によって違いますが、窓の断熱なら1日〜2日、壁の断熱でも3日〜1ヶ月程度。
工事は部屋ごとに進められるので、極端に生活が乱れることはありません。

ただし、工事後は家の気密性が高くなるため、今までより意識的に換気をする必要があります。
なかでも、換気不足による空気の淀みや内部結露のリスクが増えるため、しっかりとした換気システムの導入が不可欠です。
物件によっては、断熱施工によって部屋が狭くなってしまうような場合も。どのような断熱対策が適しているのか、しっかりと確認も必要です。
また、断熱材の隙間からの熱の漏れが原因で、期待したほどの効果が得られない場合もあります。
このような失敗を避けるためにも、信頼できるリノベーション業者を選ぶようにしてください。

断熱リノベーション成功のコツ:安心できる業者選び

信頼できる業者選びは、リノベーション成功の重要なポイントです。
でも、「どうやって選べばいいの?」という声をよく聞きます。
まずは、複数の業者から見積もりを取って、丁寧な説明をしてくれる会社を選びましょう。見積もり時に「この部分の断熱が弱いですね」「ここを工夫すると、もっと快適になりますよ」など、具体的なアドバイスをくれる業者は要チェックです。

また、施工実績と経験が豊富な業者を選ぶことが大切です。
実際の施工事例を見せてくれたり、断熱の効果を数値で示してくれたりする会社なら、より安心です。
補助金の申請サポートをしてくれる業者を選ぶのも、失敗しないコツです。

気密性重視の断熱リノベーション まとめ

断熱リノベーションは、既存の家を快適にしながら、光熱費の節約にもつながるため、冬の寒さや夏の暑さに悩んでいるご家族にはおすすめのリノベーションです。
断熱性を高めることで、家の中が均等に暖まり、家全体が過ごしやすくなります。
また、エアコンや暖房の効率もアップするため、毎月の光熱費も減り、家計に嬉しい効果も期待できるでしょう。

さらに、各自治体の補助金を活用すれば、リノベーションの費用を抑えることも可能です。
信頼できる業者と計画を立てて、気になる場所から少しづつ断熱リノベーションを進めましょう。

もし、福岡で断熱リノベーションをお考えなら、私達ナカケンまでご相談ください。
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ご予算に合わせて部分だけのリノベーションも対応可能ですので、ご相談やお見積もりなど、まずはお気軽にお問い合わせください。